その他

閉鎖性海域とは

外海との海水の交換が少ない海域のことをいい、日本においては瀬戸内海、伊勢湾及び東京湾等が該当します。閉鎖性海域では、海水の交換が少ないため、汚濁物質が滞留しやすく、富栄養化が進みやすいなどの特徴があります。

公共用水域とは

水質汚濁防止法の定義では、「河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域」とされています。

干潟・藻場とは

干潟とは、海岸沿岸の砂質又は、泥質の地面で、干潮時に広く干出している場所のことをいいます。干潟には、カニ類や貝類などの生物が多く生息し、鳥類などの餌場にもなっています。
藻場とは、海中で大型の海藻が群生しているところをいいます。藻場は、沿岸域の重要な魚等の産卵や幼稚魚の成育の場となっています。

ちぬの海

大阪湾を「ちぬの海」と呼ぶことについては、古くは「古事記」にも記載されていますが、江戸時代の国学者本居宣長の「古事記伝」には「黒鯛の一種であるチヌが、『ちぬの海』の名産であったところから、地名が魚の名称になった」とも記されています。
また、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には、「泉州より多く産す、古くは泉州を茅渟の縣と称えたり、故にこれを名とす」とあるように、昔は、大阪湾にチヌ(黒鯛)が沢山いて、「茅渟(ちぬ)の海」と呼ばれ、豊かな海であったことが偲ばれます。
※茅渟とは、茅の生えた野の意と解されています。

スナメリ

スナメリは、体長がだいたい140~170cm、体重は30~45kgの小さなクジラです。(クジラ目 ネズミイルカ科)
体の色は、銀白色をしています。頭は丸く、イルカのようなくちばしや背ビレはありません。背中の真ん中から尾ビレにかけて、高さ2~3cmの隆起があるのが特徴です。
一日に4キロも食べるスナメリは、水質の良い海でないと生息できないことから「海の環境指標」生物とされています。かつて大阪湾では、スナメリの泳ぐ姿が良く見られていたようですが、高度経済成長時代、急ピッチに進んだ護岸整備や水質悪化、生息場所である浅い海域の減少等により、一時はスナメリの姿が確認されなくなりました。
しかし、近年では、大阪湾でも度々、スナメリの目撃情報が伝えられるようになってきました。